5月17日、第9回オレンジ郡ワールド・トレード・ウイーク・イベントがオレンジ郡・アーバインのマリオット・ホテルにて200名を超える参加者を迎えて盛大に開催された。
イベントは5時からホテルのパティオで軽食を楽しみながらのネットワーキングから始まり、ワイン片手に商談に花を咲かせる姿が多く見られた。
6時に場所をメイン会場に移し、講演がスタートした。
エドワード・グローバル・インクのCEOであるビル・エドワード氏が進行を務めた。
はじめにロサンゼルス港湾局が港の規模や現状を伝えるプレゼンターションを行った。
2021年には、同港のコンテナ取り扱いが始まって以来初めて1000万TEUのコンテナ取り扱いをおこなったことや環境改善に向けての取り組みが紹介された。
続いてキースピーカーであるグローバル・サプライ・チェーン・アンド・クオリティ・エドワード・ライフサイエンスの上級副社長であるジェセフ・ヌゾレス氏が登壇した。
同氏はサプライ・チェーンの形態がこの10年で大きくかわり、従来型の大型物流センターから全米に発送する手法から地域に密着した物流網を構築した企業が自歩を固めていると解説した。
かつてのように大量に在庫を保有せず、需要に対して迅速に対応できるシームレスな物流網の構築の大切さを強調した。
輸出の後押しを強化
続いてメインスピーカーである米国商務省欧州・ルーラシア担当副補佐官でデービット・デ・ファルコ氏が登壇した。
商務省は、アメリカの経済成長、国内および国際的な貿易、技術革新、産業の発展、知的財産権の保護などを促進するために設立された公的機関である。
同氏からは中国やロシアとの関係が緊張感を増す状況下で、米国が経済的な繋がりを今まで以上に欧州に向けて行く必要性を強く訴えた。
中国を中心とした新しい経済圏に対抗するためのより強化な経済的な関係構築が望まれていると語り共感の拍手が送られた。
また、韓国商工会議所の代表が今年10月に大規模な韓国物産展を初めてロサンゼルスで開催することが決まり、多くの商談が決まるように準備を進めていることを紹介した。
講演のあと、パネルディスカッションが行われた。
パネラーには、SMA(スモール・ビジネス・アドミニストレーション)の輸出金融マネージャーや商務省の輸出担当役員など5名が登壇し、今後の輸出動向に独自の視点で議論を進めた。
景気の減速感や戦争の先行きに懸念が拡がる中、具体的な助言を求める参加者からの質問に対してパネラーが丁寧に解説、説明を加えていた。
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